福岡国際マラソン大会の監察車で選手はねた疑い 運転手を書類送検

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福岡県警本部

 2023年12月に福岡市で開かれた福岡国際マラソンのレース中、大会車両と接触した選手が右肘骨折の重傷を負った事故で、福岡県警東署は8日、この車両を運転していたタクシー運転手の男性(57)=同市中央区=を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で書類送検した。

 書類送検容疑は23年12月3日午後2時5分ごろ、大会のコースになっていた同市東区の国道3号で乗用車を運転した際、32キロ手前折り返し地点を回った男性選手(35)=大阪市福島区=の左太ももに車両右前部のバンパーを当てて転倒させ、右肘を骨折させるなど約3カ月の重傷を負わせたとしている。同署によると、男性は「不注意で事故を起こした」と容疑を認めている。

 福岡県などでつくる大会実行委員会によると、乗用車は選手の違反をチェックする審判を乗せた監察車だった。選手は転倒後に自力で立ち上がり、再び走ってフィニッシュしたが、直後に骨折の疑いがあるとして救急搬送されていた。

 書類送検を受け、同県スポーツ企画課の担当者は「二度と同じ事故を起こさないため、運営改善に努めたい」とコメントした。【栗栖由喜】

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