山梨学院の吉田洸二監督(54)は、「時代の波に逆らってはいけない」と話し、生徒にあわせて伝え方を工夫している。一方で、変えてはいけない部分もあると語る。
指導者が戦うべきこととは
私が大学を1992年に卒業して長崎県で教員になりたてだった頃。ロングスカートが流行し、裾を引きずって歩く女子生徒がいました。「いくら(スカートを)短こうしてもよかけん。その長いのだけはやめろ」と指導していました。
時が経って、今度はスカートを短くすることが女子生徒の間ではやりだしました。今度は「いくら(スカートを)長うしてもよかけん。その短いのだけはなんとかならんのか」と指導するようになりました。
ここに教育的な神髄も何もありませんよね。それで学んだんです。
社会の流れに逆らってはいけないと。
私も以前は、怖い指導者として生徒から恐れられていました。なんなら、厳しい指導をすることで親から感謝されていた時代でしたから。
指導者が戦わないといけないのは、どうやって生徒を目標に向かわせるのかということです。
今の時代に合った指導をして…