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ゴールデンウイークも真っ盛りの中、多くの会社員が仕事のストレスから解放されて充実した時間を過ごそうと、国内外を問わず遊びに出かけているだろう。ただ、一つの疑問と共に旅立ったかもしれない。
仕事の電話やメールを確認するため、携帯の電源を入れたままにしておくか、もしくはパソコンを持っていくべきか――。もし「はい」と答えたのなら、休日であっても仕事を続けることになるだろう。
本来、休日は休息を取ったり、仕事以外のことを考えたり、家族との時間を楽しんだりするためにある。そうすれば休日明けの社員は元気いっぱいに職場に戻ってくるはずだ。それは社員にとっても企業にとっても、ウィンウィンとなる。
インターネットが発達し、いまや企業や地域社会などあらゆる場所で使われるようになってからは、勤務時間外に会社からの連絡に応じなくてよいという「つながらない権利」が議論されるようになった。この傾向は、スマートフォンの出現と普及によって加速している。
仕事の進め方は根底から変わった。社員はメールやプラットフォームなど、さまざまなツールによって即時対応をするよう駆り立てられ、ストレスフルな状況に置かれることになった。そうした新しい環境は、仕事と私生活の境界を曖昧にした。
2005年、フランスの社会学者フランシス・ジョーレギベリ氏は次のように述べている。…
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