シェークスピアの遺言に残る謎 なぜ署名がバラバラなのか?
毎日新聞
2024/5/4 12:00(最終更新 5/10 15:49)
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その日、ロンドンの英国立公文書館で目にしたのは、茶色に変色した17世紀初頭の紙の複製版だった。筆記体なのでほとんど読めないが、3枚目には一つの署名が記されていた。「William Shakspeare」(ウィリアム・シャクスピア)。これこそ「ロミオとジュリエット」「リア王」など数多くの戯曲を残した劇作家シェークスピア(1564~1616年)が、遺言に残した署名だ。
英国立公文書館の資料の中から見つけ出した英国史のエピソードを、全4回にわたってお届けします。
1回目 電文に残るタイタニックからのSOS
2回目 シェークスピアの遺言に残る謎
3回目 架空の名探偵・ホームズへの捜査依頼
4回目 チャーチルが渡した1枚の紙切れ
シェークスピアには謎がある。実は、本人が書いた手紙や日記は一つも残っていない。作品の原稿もすべて劇団に売ってしまったとみられ、この遺言は…
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