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大迫に勝った京都の「最強市民ランナー」が走り続けるワケ

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ボストン・マラソンで日本選手トップの8位入賞を果たした森井勇磨選手。たけびしスタジアム京都で働く市民ランナーだ=京都市右京区のたけびしスタジアム京都で2024年4月22日午前10時1分、皆川真仁撮影
ボストン・マラソンで日本選手トップの8位入賞を果たした森井勇磨選手。たけびしスタジアム京都で働く市民ランナーだ=京都市右京区のたけびしスタジアム京都で2024年4月22日午前10時1分、皆川真仁撮影

 知る人ぞ知る「京都の最強市民ランナー」が世界の主要マラソンで大迫傑選手(32)らに先着し、入賞の快挙を果たした。京都市の陸上競技場で職員としてフルタイム勤務する森井勇磨選手(33)=京都陸協。「公務員ランナー」と呼ばれた川内優輝選手(37)をほうふつとさせる存在だ。

 15日に米国で行われた世界6大マラソンの一つのボストン・マラソンで、森井選手は、6年前の同大会で優勝した川内選手と同様に型破りな走りを見せた。スタート直後に飛び出すと終盤も粘り、日本選手トップの8位に入った。タイムも自己ベストを4分以上更新する2時間9分59秒をマークした。この「強さ」はどこから生まれるのか。4月下旬、森井選手が拠点とする京都を訪ねた。

市民ランナーならではのスタイル

 「どんなレースでも目的を持って走る姿勢は変わらない。注目されているからこそ、浮足立たずに、まずは一つ一つのレースをしっかり走りたい」

 ボストンの快挙からわずか1週間、5月下旬の黒部名水マラソン(富山)に向け、練習を再開した森井選手は、既に次の目標へ向かっていた。

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