お酒の神「松尾大社展」6月まで京都 重文の三神像、信長の古文書も

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才本淳子
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 お酒の神様として親しまれる松尾大社(まつのおたいしゃ)(京都市西京区)の初めての大規模な神宝展「松尾大社展 みやこの西の守護神(まもりがみ)」(朝日新聞社など主催)が27日、京都文化博物館(京都市中京区)で始まる。国重要文化財の神像3体や、織田信長豊臣秀吉らの古文書など109件が展示される。約9割が初公開だ。

 松尾社(現在の松尾大社)は701年の創建と伝わり、794年の平安遷都後は都の守護神の一つとして崇(あが)められてきた。清少納言枕草子で、八百万の神々の筆頭に「神は松の尾」と記した。

 展示では、大社に伝わる神宝や、源頼朝、信長、秀吉ら歴代の権力者が発した古文書を通して、天下人と松尾社との関係を紹介する。さらに酒造神としての伝承が成立していく過程にも迫る。

 見どころの一つは、重要文化財に指定されている男神2体と女神1体の三神像。神の姿をあらわした神像としては日本最古級という。

 時の権力者が発した数々の古文書も興味深い。

 信長が神主らに「領地を確約するので神事などに専念せよ」と命じた公文書には、2匹の龍をあしらった丸い朱印が押されている。信長がこの印を使ったのは2年間だけで、押印された文書はほとんど残っておらず、貴重なものだという。

 このほか、大社の境内をデータ測量して作った3D映像も初公開する。

 音声ガイドのナビゲーターは、京都の造り酒屋で育った俳優、佐々木蔵之介さん。幼い頃から親しんできた大社の歴史やみどころをナビゲートする。

 26日には内覧会と開会式が…

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