射程300キロの地対地ミサイル、ウクライナに3月に初めて供与…米大統領補佐官が明かす

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 【ワシントン=田島大志】米国のウクライナに対する追加軍事支援をめぐり、ジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官は24日の記者会見で、ウクライナ向けに射程300キロ・メートルの地対地ミサイル「ATACMS」を3月に初めて供与していたと明らかにした。

24日、米ワシントンのホワイトハウスで、追加予算案に署名した後に演説するバイデン氏=ロイター
24日、米ワシントンのホワイトハウスで、追加予算案に署名した後に演説するバイデン氏=ロイター

 米国はロシアを刺激する可能性があるとして、ウクライナに供与するATACMSを射程165キロ・メートルの旧式に制限していた。射程の長いATACMSの供与は、ウクライナ側が強く求めていた。

 バイデン大統領は24日にウクライナへの約610億ドル(約9兆5000億円)の支援を含む追加予算案に署名し、予算が成立した。これを受け、米政府は昨年12月に財源が枯渇して以降に供与が滞っていた砲弾や弾薬、市街地などをミサイル攻撃から守る防空システムなどを中心に総額10億ドルの新たな軍事支援を発表した。

ウクライナ東部ドネツク州で、露軍に向けりゅう弾砲を発射するウクライナ兵(21日)=ロイター
ウクライナ東部ドネツク州で、露軍に向けりゅう弾砲を発射するウクライナ兵(21日)=ロイター

 バイデン氏は署名後に行った演説で、「米国の世界でのリーダーシップを持続させる」と述べた。

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