連勝の藤井名人「思った以上に苦しい展開に」　名人戦第2局一問一答

　千葉県成田市の成田山新勝寺で23、24両日に指された藤井聡太名人（21）と挑戦者・豊島将之九段（33）の第82期名人戦七番勝負（毎日新聞社、朝日新聞社主催）第2局は、藤井名人が終盤の激闘を制して開幕2連勝とした。終局後の主なやりとりは次の通り。【新土居仁昌、丸山進】

　――相掛かりの出だしでひねり飛車を見せられたが。

　藤井名人　ひねり飛車を見せられて序盤からかなり気を使う展開になりました。桂馬の交換になって、飛車を抑え込まれるような懸念はなくなったと思ったんですけど、こちらの金銀がなかなか前に出ていかない形なので、どういう構想で指すべきか難しいかなと思っていました。

　――2日目午前中は名人が指しやすいという評判だったが、どんな形勢判断で指していたか。

　◆6四桂（44手目）と打って1五歩（46手目）と端の歩を突いたあたりは調子がいいのかなと思ったんですけど、豊島九段の1四桂（49手目）に…