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「常よりも春辺になれば桜川 波の花こそ間なく寄すらめ」。平安時代の歌聖・紀貫之は後撰(ごせん)和歌集で、現在の茨城県桜川市の桜のことを詠んだ。それから1000年余の2024年4月月4日、市内で「全国さくらシンポジウム」が開催された。テーマは「100年先へ桜花爛漫(らんまん)ヤマザクラ」。衰退するヤマザクラ、存在感を強めるソメイヨシノ。100年先、いや10年後の桜の未来は描けるか。
シンポジウムは公益財団法人・日本花の会などが主催した。国立研究開発法人・森林総合研究所の「サクラ博士」や樹木医、歴史学者らが登壇し、桜川の桜の歴史や種類、現状、そして未来を語った。
紀貫之以降、…
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