きらめく薩摩切子の器、底にゴジラ 表面には“皮膚の質感”を表現

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
黒赤、黒青のタンブラー。ゴジラの皮膚の質感を表現した=2024年4月23日午後2時29分、霧島市役所で宝満志郎撮影
黒赤、黒青のタンブラー。ゴジラの皮膚の質感を表現した=2024年4月23日午後2時29分、霧島市役所で宝満志郎撮影

 美しいガラスのきらめきの中、ゴツゴツとした手触りの器をのぞくと、底に見えるのはあの怪獣――。鹿児島県霧島市にある伝統工芸品・薩摩切子の工房が、特撮映画「ゴジラ」とコラボレーションした商品を制作した。ゴジラの皮膚の模様を施したタンブラーやグラスなどで、同市のふるさと納税の返礼品にも活用する。

 ゴジラ70周年を記念し「美の匠ガラス工房弟子丸」が、ゴジラの公式ライセンス商品として制作した。薩摩切子の伝統技法に加え、研磨材を吹き付けるサンドブラストでグラスの表面に、溶岩石を思わせるゴジラの荒々しい皮膚の質感を表現。底にはゴジラの姿を描いた。

 タンブラーやお猪口(ちょこ)、天開のグラス、キーホルダーと多彩な商品でゴジラを楽しめる。各作品のイメージを投影し、黒赤、黒青、モノクロの商品を用意した。

 同工房の切子師でもある弟子丸努社長らが23日、霧島市役所を訪れ中重真一市長らに完成を報告。弟子丸さんは「世界のゴジラとコラボできるのかと感動さえした。ゴジラと切子のファン同士で手に取り、楽しんでもらいたい」と期待を込めた。

 黒赤と黒青のタンブラーのペアと、お猪口のペアは限定販売。モノクロのお猪口と天開のグラス、キーホルダーは通常販売する。【宝満志郎】

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月