練習相手も務めた夫に「愛してるよ」…瀬川麻優が初の日本一、柔道全日本女子選手権

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優勝し笑顔を見せる瀬川麻優(21日)=池谷美帆撮影
優勝し笑顔を見せる瀬川麻優(21日)=池谷美帆撮影

 柔道・全日本女子選手権(21日・横浜武道館)――体重無差別で争われ、瀬川 麻優まや (ALSOK)が、決勝で児玉ひかる(SBC湘南美容クリニック)に指導四つの反則勝ちを収め、初の女子日本一に輝いた。3位は池田 くれな (東海大)と梅津志悠(JR九州)。今夏のパリ五輪代表内定選手、5月の世界選手権代表選手は出場しなかった。

 今回から試合時間が8分に延びた決勝。持久戦が予想されるルール変更にも、瀬川は「先に攻めたもの勝ち」と発想を切り替えた。昨年2位からの雪辱に燃える児玉を積極的に攻めて指導を累積させ、残り4分36秒に払い巻き込みで技あり。さらに圧力をかけ、試合時間を3分以上も残して相手に四つ目の指導が与えられ、悲願の女王の座を射止めた。

 積極的な試合運びは同じ児玉に準々決勝で敗れた昨年の反省から。技出しの遅さで指導が累積。国際試合でも結果を残せず、今年は「技をかけてやる」との決意で臨んだという。

 支えになったのは昨年3月に結婚した夫の勇気さんの存在だ。大学まで柔道をしていた勇気さんは現在札幌市を拠点に活動する瀬川に合わせて転職し、練習相手も務める。「こんな組み手をしたらとかアドバイスをくれる。前向きな気持ちにさせてくれる」と話す。

 26歳で大きなタイトルを手にし、「ロサンゼルス(五輪)へ頑張っていく」と瀬川。優勝インタビューでは夫へ、「愛してるよ」と感謝を伝えた。2028年を目指し、2人で前を向いていく。(小高広樹)

 今大会はルール変更により、2016年大会以来の旗判定が復活した。試合時間内に同ポイントの場合は延長に入らず、審判3人が旗を上げて優劣を判定する。この日は35試合中12試合が判定で決着。準々決勝で旗判定1―2で敗れた米川明穂(コマツ)は「最初からギアを上げていかないと(印象面で)勝ちにくい」。29日に行われる男子の全日本選手権も同じルールで実施される。

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5279892 0 その他 2024/04/21 19:39:00 2024/04/21 21:35:51 2024/04/21 21:35:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/04/20240421-OYT1I50090-T.jpg?type=thumbnail

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