国内外で人気広がる「キャップ野球」に挑戦 浮いて沈んで魔球の魅力

有料記事

堅島敢太郎
[PR]

 ペットボトルのふた(キャップ)をボールに見立てた少人数制の野球「キャップ野球」が、大学生を中心に人気を集めている。2017年ごろから競技化の動きが始まり、現在は全国大会が開催されるまでに。昨年、日本一に輝いた横浜国立大学の「キャッパー」たちに魅力を教わった。

 4月上旬、横国大(横浜市保土ケ谷区)の体育館。キャップ野球チーム「Sounds on Beach」のメンバーが、新入生向けの体験イベントを開いた。

 新入生の手には水、炭酸水、清涼飲料水など、さまざまな種類のペットボトルのふた。約10人が2人1組で10メートルほど離れて並ぶと、手ほどきを受けながら黙々とキャップを投げた。

投高打低のキャップ野球 猛打で日本一に

 歴史はまだ浅い。お笑い芸人の日野湧也さん(25)が、京都大学在学中の17年に「キャップ投げ」のサークルを設立したことからはじまった。

 「マウンドからホームベースまでは野球の半分の9・22メートル」「打ったキャップがフェンスに直撃したら三塁打」など、次第にルール整備が進み、19年には大学サークルなど7チームによる初の全国大会が開催された。22年に設立された「日本キャップ野球協会」によると、国内の競技人口は約1500人。近年は海を越え、台湾でも約300人がプレーしているという。今年3月の全国大会には、46チーム320人が参加するなど広がりを見せている。

 横国大にチームができたのは…

この記事は有料記事です。残り910文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら