贈賄容疑の社員担当後に機器の使用急増、独占も 東京労災病院汚職

有料記事

福冨旅史 三井新
[PR]

 東京労災病院東京都大田区)の整形外科副部長が収賄容疑で逮捕された事件で、贈賄側の医療機器メーカーの社員が同病院の担当になった2018年以降、同病院での同社製品の使用率が急増していたことが捜査関係者への取材でわかった。一部の製品は独占状態だったといい、警視庁は担当になった直後から癒着が始まったとみている。

 整形外科副部長で医師の浅沼雄太容疑者(41)は22年1~4月ごろ複数回、手術で同社の金属製インプラントを多く使う見返りに現金約50万円を受け取ったとして19日、警視庁に逮捕された。

 捜査関係者によると、贈賄容疑で逮捕された「HOYAテクノサージカル」(東京都新宿区)営業部社員の加藤高彰容疑者(39)が担当になった18年より前は、同社製品は同病院でほぼ使われていなかった。18年以降に使用率が急増。多くが50%以上で一部は100%になったという。加藤容疑者が異動した22年10月以降、使用は減った。

患者に最適な医療機器が選ばれなかった可能性

 加藤容疑者と同社前営業部長…

この記事は有料記事です。残り192文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら