贈答品受け取り、兵庫県知事は関与否定 県職員の批判文書めぐり

高木智也
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 斎藤元彦兵庫県知事や複数の県幹部を批判する文書を作り流布したとして、西播磨県民局長だった男性(60)の退職を取り消した問題で、文書内で知事が企業から贈られた高級コーヒーメーカーを受け取ったとしていることについて、知事は18日の定例記者会見で否定した。「私が受け取ったという事実はない」と述べた。

 文書では、昨年8月に知事と原田剛治県産業労働部長らが加西市の家電メーカーを視察した際、知事はその場でのコーヒーメーカーの受け取りを拒んだが、秘書課に送るように指示し、後日受け取ったとしている。

 16日の県議会産業労働常任委員会で、原田部長は議員から経緯について質問を受けた。部長は視察翌日に「自分宛てに送ってほしい」とメーカー側に依頼したという。「(知事に)県の商品をPRして欲しい思いがあり勇み足だった」とし、「(庁内の)倉庫に置いて(返却を)失念していた」と述べた。コーヒーメーカーは未使用のまま、3月下旬に返却されたという。

 県は職員に対し、業務に関連する贈答品は受け取らないことを内規で定めている。(高木智也)

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