グーグルが従業員28人を解雇、イスラエルと同社の関係巡る抗議活動受け…不当占拠で9人逮捕
完了しました
米IT大手グーグルは18日、イスラエル軍を支援したとして同社への抗議活動に参加したとみられる従業員28人を解雇したと明らかにした。グーグルはイスラエル軍へのサービス供与を否定し、28人は業務を妨害したとしている。
カリフォルニア州とニューヨーク州にあるグーグルのオフィスでは16日、従業員が10時間にわたって抗議のために座り込みを行った。従業員は、「私たちは人を殺す技術を研究するためにグーグルに来たわけではない」と訴えたという。米メディアによると、オフィスを不当に占拠したとして9人が逮捕された。
抗議の発端は、グーグルが2021年にイスラエル政府と結んだクラウドサービスの提供契約だという。米誌タイムが12日、クラウドサービスがイスラエル国防省に提供されていると報じ、反発が広がった。
グーグルは読売新聞の取材に対し、「イスラエルとの契約は軍事活動を対象としていない」と関係を否定した。(ニューヨーク支局 小林泰裕)