少雨で沖縄本島内11ダムの貯水率低下が続いている問題で、渇水対策連絡協議会は27日、給水制限が必要となる貯水率の目安を示したタイムラインを公表した。まとまった雨が降らない場合、6月1日に「深刻な水不足」で給水制限などの対応が必要な段階に突入するとし、節水に取り組むよう呼びかけている。

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 タイムラインは、過去42年間のダム貯水率のデータを基に、梅雨など雨が多い月や少雨の時期を踏まえて算出した。(1)水が十分にある平常時(2)水不足の到来に対する準備(3)水不足(4)深刻な水不足(5)危機的な水不足-の5段階に分別。断水などの給水制限に踏み切る判断は、天候予報を考慮して調整するという。

 2月下旬には、4月中旬ごろにも夜間断水の目安に達する懸念があったが、その後の降雨で貯水率低下のスピードは緩やかになっている。ただ県企業局によると、3月の11ダム水源地降水量は25日までで平年の79・5%と少ない。

 タイムラインは、その日の貯水率を反映し、沖縄渇水対策連絡協議会のホームページ(HP)で毎日更新する。(政経部・東江郁香)