竹富町 公用車シェア好評
竹富町が町民向けに3月1日から行っている公用車を使ったカーシェアが島民から好評を得ている。すでに100人以上が会員登録し、実際に利用した町民は26日までに49人。2台合わせた利用はほぼ毎日の24日間で168時間の利用があった。土日のほか平日でも公用車の使用されない時間帯に有効活用されている。利用者からは「とても便利だ」「もっと台数を増やしてほしい」などの声が挙がっている。
公用車のカーシェアサービスは、町がりゅうにちホールディングス(仲井間宗仁代表取締役社長、本社・浦添市)と連携して行っているもので、同社からリースする公用車をいつでも空いている時間に町民に貸し出している。
1時間500円から利用でき、代金は同社が運営するカーシェアリングサービス「シトラス・カーシェア」へ支払われる。
町へは公用車で得た収入分を相殺したリース料が同社から請求されることになっており、今月はリース代金の半額程度に当たる収入がある見通し。
登録者数は22日時点で100人。その後も順調に増えており、このままいけば500~600人程度まで増加する見込み。
3時間利用した60代男性は「病院とスーパー4軒をはしごした。バスだと一度にこれだけ回ることは不可能。大変ありがたい。平日使えるので病院も行ける」と喜んだ。60代女性は「利用登録は簡単でよかったが、予約枠の空いている時間帯が分かりにくいので改善してほしい」と要望した。
ほかにも「ガソリンを入れて返却する手間がないので使い勝手がいい」「電気自動車は初めての利用だったので動かすまでに10分近くかかったが、一度使えば覚えられそう」「船の時間帯に希望者が集中して予約が取りにくい。台数を増やしてほしい」などの意見がある。
田代仁総務課長は「あくまで公用車の空いている時間に町民につかっていただくものだが、需要が高まれば、今ある公用車と入れ替える形で台数を増やすことも検討していきたい」と話している。
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