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2012年ロンドンオリンピックのボクシング男子ミドル級(72・5キロ以下)金メダリストにして、世界ボクシング協会(WBA)ミドル級元チャンピオン。日本人選手では初めてアマチュアとプロの両方で世界の頂点を極めた村田諒太(37)(帝拳)が28日、現役引退を表明した。希代のハードパンチャーが、東京都内で開いた記者会見で発した言葉は以下の通り。
「ゴロフキン戦が最後と思っていた」
村田「本日をもってボクサー村田諒太は引退します。帝拳ジムの本田(明彦)会長(76)、長野(ハル)マネジャー(97)、一緒にバカな話をしてなごませてくれたトレーナーの田中繊大さんたち……。みなさんに心より感謝します」
「帝拳という文字にあこがれ、その文字の中で戦えたことがすごく誇り。帝拳を背負って戦えたことで、僕の夢はかなりの部分までかなっていた。まずは第一に感謝を申し上げます」
「多くのスポンサーに支えていただき、ありがとうございます。(試合を中継する)放送局のみなさん。僕ほど多くの放送局を渡り歩いたボクサーもいない。フジテレビさんがいなかったら僕のプロ生活はなかったし、世界戦を放送してくださったダゾーンさん。そして(現役最後の試合となった)ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦は、(アメリカのIT大手)アマゾンさんの(配信の)おかげで実現した。長らく所属させていただいた電通さんも、世間の風当たりは(東京五輪汚職などの影響で)厳しくなったが、風当たりが悪かろうとなんだろうと、僕は電通が好きだと言いたい。支えてくれたメンバーに感謝申し上げます。後援会の人たちとは、勝利も敗戦も分かち合えた。そして、家族と私にこの人生を歩ませてくださった神様に感謝します」
「ボクサーとしては引退ですが、これは引退という名のスタート。よりよい社会をつくるためのスタートを宣言する場、スタートを誓う場とします」