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小学校教科書、来春から「LGBT」記述増える 多様性理解広がり

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小学校の保健体育では「LGBT」という言葉に触れた教科書も登場する=内藤絵美撮影
小学校の保健体育では「LGBT」という言葉に触れた教科書も登場する=内藤絵美撮影

 2024年度から小学校の保健体育で使われる教科書はLGBTQなど性の多様性について、申請した全6社が取り上げて記述が大幅に増えた。文部科学省の学習指導要領は「異性愛」が学びの前提で、性の多様性には触れていない。ただ、各出版社は、性的少数者のカップルを婚姻相当の関係と認める「パートナーシップ制度」が広がるなど、性の多様性への理解が社会全体で進んだことを踏まえて判断したという。

 「生まれたときの体の性と、今、自分が思っている性がちがうこともあります。また、気になったり、好きになったりする相手が異性の場合もあれば、同性の場合もあって、『好き』の形もさまざまです」。こう記したのは、大日本図書の保健体育(3・4年)の教科書だ。思春期における男女の体の変化や、心の成長を学ぶ単元にあり「さまざまな性を表す言葉の一つとして『LGBT』という言葉があるよ」とも書いた。

 同社は18年度の前回検定で申請した教科書では、性の多様性に触れなかった。編集担当者は…

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