米中堅地銀のシリコンバレー銀買収を発表、預金や支店運営など引き継ぎ

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 【ニューヨーク=小林泰裕】米連邦預金保険公社(FDIC)は26日、経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)について、米東部ノースカロライナ州を地盤とする中堅地方銀行のファースト・シチズンズ銀行が買収すると発表した。SVBの預金1190億ドル(約15・5兆円)や融資債権、17支店の運営を引き継ぐとしている。

シリコンバレー銀行とファースト・シチズンズ銀行のロゴ=ロイター
シリコンバレー銀行とファースト・シチズンズ銀行のロゴ=ロイター

 ファースト・シチズンズ銀は米国に548の支店を持つ。2022年末の総資産は1091億ドル(約14・2兆円)で全米30位だった。

 発表によると、ファースト・シチズンズ銀がSVBの資産約720億ドル(約9・4兆円)分を、165億ドルの割引価格で購入する。約900億ドルの有価証券などの資産は、FDICが引き続き保有する。

 SVBはシリコンバレーなどの新興企業を主な取引先とし、破綻により多くの新興企業の資金繰りに悪影響が出ると懸念されていた。

 SVBは米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げの影響で、有価証券の運用などで損失を抱えて信用不安が高まり、預金が流出して10日に経営破綻した。08年のリーマン・ショック後、米銀で最大の破綻となり、欧米の金融機関に対する信用不安につながった。

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3949878 0 経済 2023/03/27 22:05:00 2023/03/27 22:05:00 2023/03/27 22:05:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/03/20230327-OYT1I50158-T.jpg?type=thumbnail
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