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野球・カーネクスト2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドB組(13日・東京ドーム=読売新聞社など主催)――豪州がチェコを8―3で下し、3勝1敗の2位で初めて1次ラウンドを突破した。15日、A組1位キューバとの準々決勝に臨む。1次ラウンド敗退が決まった韓国は、中国と対戦した。
豪州8―3チェコ
豪州が終盤の猛攻で打ち勝った。同点の七回、ウェードの2点二塁打で勝ち越し。チェコは救援陣が踏ん張れず、反撃も及ばなかった。
終盤集中打 チェコ下す
1次R初突破
鬼気迫る表情で、豪州のウェードが二塁上でほえた。出場5大会目で、初の1次ラウンド突破。この試合にかけた豪州の思いが乗り移った七回の一打が、歴史的な勝利を呼び込んだ。
一回に先制したものの、二~六回は無安打に抑えられ、同点で七回を迎えた。先頭の左前打からようやく作った二死一、二塁の好機。ここでウェードが真ん中付近に来たチェンジアップを振り抜いた。打球は右翼フェンスを直撃。2点二塁打で奪った大きな勝ち越し点が、その後の猛攻につながった。
チームは今大会に向け、2月23日から東京で合宿を開始。それから宮崎に移動して強化試合を行うなど、万全の準備をして1次ラウンドに臨んだ。その成果は、初戦で強敵の韓国を8―7で破るなど、4試合で計29得点の攻撃に表れた。
「質の高い準備がこの結果を導いた。あした練習をして、すぐに帰りたいと思っている人は誰もいない」とニルソン監督。強打を武器に、準々決勝でもキューバに真っ向勝負を挑む。
(崎田良介)
■チェコ先発球数制限に泣く チェコの先発シュナイダーが六回途中1安打1失点と好投した。一回、ホールに先制ソロを浴びたものの、その後は変化球で緩急をつけて相手打線を手玉に取り、凡打の山を築いた。球数が制限の65球を超えたため、二回以降の無安打投球を継続したまま降板。ハジム監督は「球数制限がなければ、最後まで投げて勝っていたかもしれない」と快投をたたえた。
チェコ・ハジム監督 「六回までは互角に戦っていた。準々決勝に行ければもっと素晴らしい気持ちだったが、選手を誇りに思う」
豪州・ニルソン監督 「打線は1次ラウンドを通じていいスイングができていた。まずはホテルに帰り、この喜びを家族、友人と分かち合いたい」