「安全は発展の基礎」習政権3期目、強軍路線の継続鮮明に…全人代閉幕

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【北京=川瀬大介】中国の 習近平シージンピン 国家主席は13日午前、全国人民代表大会(全人代=国会)の閉幕式で演説し、習政権が最も重視する国家の安全について、「安全は発展の基礎であり、安定は強さの前提だ」と述べ、3期目政権下でも軍の現代化を中心に強軍路線を継続する姿勢を鮮明にした。

習国家主席=AP
習国家主席=AP

 習氏が10日の国家主席3選後、演説したのは初めて。米中対立の長期化を念頭に軍拡を継続する方針を強調した。半導体など先端技術を巡る米国主導のデカップリング(切り離し)への対抗策として、科学技術の「自立自強」も訴えた。台湾問題を巡り、「外部勢力の干渉と『台湾独立』に断固反対する」と、台湾問題に関与を強める米バイデン政権を改めてけん制した。

 一方、 李強リーチャン 首相は13日の全人代閉幕後に就任後初の記者会見に臨み、失業率が高止まりしている若者の就職難解消を喫緊の課題に据える考えを示した。

 全人代は12日には、李首相を支える筆頭副首相に共産党序列6位で習氏側近の 丁薛祥ディンシュエシアン 政治局常務委員を選出した。習氏の長年の腹心である国家発展改革委員会の 何立峰フォーリーフォン 主任も副首相に選ばれた。交代の観測も出ていた中国人民銀行(中央銀行)総裁は、学者出身の国際派である 易綱イーガン 氏の続投が決まった。

スクラップは会員限定です

使い方
「国際」の最新記事一覧
記事に関する報告
3904906 0 国際 2023/03/13 22:32:00 2023/03/13 22:32:00 2023/03/13 22:32:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/03/20230313-OYT1I50156-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)