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「2023ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)に臨む日本代表「侍ジャパン」は1日、中日との壮行試合(3、4日)に向け、バンテリンドームナゴヤで調整した。
外野手として選出された周東(ソフトバンク)を含む大半の野手が投内連係を確認している中、近藤(同)だけは外野の位置でノックを受けていた。中堅と右翼で打球の見え方などを確認しながら、ノッカーの清水外野守備走塁コーチに「もう一本」と叫んだ。
主軸の右翼手と期待された鈴木(米カブス)の出場辞退により、外野陣の再編成が求められている。中堅の予定だったヌートバー(米カージナルス)を右翼に移すのか、どこでも守れる近藤を右翼で使うのか。清水コーチは「僕も迷っている。もうちょっと考えたい」と明かした。
新たに加わった牧原は、内外野をこなせるユーティリティー性を買われた。「どんな状況にも対応できて、チームの幅を広げてくれる」と栗山監督。昨季、外野での出場は中堅のみだったが、左翼、右翼の経験もあり、チームの選択肢を増やす存在となりそうだ。
3、4日の試合で中堅と右翼を守る予定の近藤は「最終的にどこを守るかはわからないけど、しっかり準備したい」と語り、牧原は「自分の持ち味を生かしたい」と意気込んだ。それぞれが覚悟を胸に、大きな穴を埋めようとしている。(佐藤雄一)