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ロシアのプーチン大統領は7日、侵略するウクライナをめぐって核戦争の「脅威は高まっている」と述べた。「核は防衛手段として考えているが、我々に向けて攻撃があれば対抗する」とも主張した。苦戦が続く中、ウクライナを支援する米欧を改めてけん制した。
人権に関する大統領の諮問機関メンバーとの会合で語った。ロシアの核戦力について「他の核保有国よりも進んでいる」と語り、ロシアが優位にあると主張し、「我々は保有する全ての手段によって国益を守る」と強調した。
プーチン氏は、兵員補充で実施した31万8000人の部分的動員について、約15万人がウクライナに派遣され、このうち約7万7000人が戦闘任務に就いていると明らかにした。全体の「約半数」は訓練を受けているという。「この現状では追加の動員は必要ない」と述べ、追加招集に対する根強い懸念の
戦闘任務に当たる兵員数は、11月上旬にプーチン氏が説明した約5万人から増え、東部ドンバス地方の部隊増強などに投入されているとみられる。
露軍は、各地のエネルギー施設への攻撃も続けている。ウクライナ国営電力会社ウクルエネルゴは7日、露軍が6日夜にも複数のエネルギー施設を攻撃したと発表した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日のビデオ演説で、露軍に占領された計1888か所の市や町を奪還したと説明した。「ほぼ同数がまだ占領されている」とも述べ、反撃の構えを強調した。