【東スポ音楽館】「さざんかの宿」など数々のヒット曲を持つ演歌歌手・大川栄策が今年8月にリリースしたシングルが「なごり雨」(作詞・高田ひろお/作曲・筑紫竜平)だ。“大川演歌”ともいえる王道の作品に仕上がっている。
――新曲はどんな作品ですか
大川「本格的な王道演歌です。別れた男が恋しい女性の悲しい思いを歌った女唄です。男性が歌うところがミソ。こういうことは昔は多くの人がやってましたが、いまは女唄を歌う男性歌手が少なくなってきたので、そこが良いのかなと思います」
――新曲は大川さん自身が「筑紫竜平」名義で作曲されていますが、気を付けたことは
大川「女性の優しさ、切なさといった日常の男性では知りえないことですが、あえて想像の世界で作曲しました」
――カラオケファンが歌う時のポイントは
大川「音域的には男性でも女性でも歌えるように設定してますが、思い切り歌い上げる所と抜く所が極端な感じで存在する楽曲なので、使い分けをうまくすることがポイントです」
――デビューしてもうすぐ55周年になりますが、振り返って
大川「特別に55周年で何かをするといった計画は、今のところないですが、振り返ってみると、いろんな人と出会えたことが一番の思い出ですね。その出会いがここまで長く歌手生活をする上での何よりの力になりました」
――ここ数年はコロナ禍もあって、活動も制限されたかと思います
大川「コロナ禍のため、自宅にいることが多かったですので、作詞や作曲といった創作活動を主にやっていました」
――ファンの方へメッセージをお願いします
大川「長く閉塞した状態が続いてますが、この状態もいつまでも続くわけではないので、お互いに前向きに頑張っていきましょう」