日本のエース・松山英樹(30=LEXUS)がキーマンのようだ。男子ゴルフの世界ランキング2位キャメロン・スミス(オーストラリア)ら6人が「LIV招待」参戦を表明し、ゴルフ界の勢力図が変わりつつあると、英メディア「BBC」が伝えている。

 サウジアラビア政府系ファンドが支援する「LIV招待」第4戦(2日開幕、マサチューセッツ州)に向けて、スミスをはじめマーク・リーシュマン(オーストラリア)、ホアキン・ニーマン(チリ)ら世界ランク上位の6人が出場を宣言。同メディアは、LIV参戦者を資格停止にするなど対立するPGAツアーに「不快な打撃を与えた」と伝えている。

 高額な契約金と高額な賞金でトーナメントを開催している「LIV招待」には、すでにセルヒオ・ガルシア(スペイン)やリー・ウエストウッド、イアン・ポールター(ともに英国)、フィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソン、ブルックス・ケプカ、ブライソン・デシャンボー(いずれも米国)ら実力者が参戦しており、2大勢力は拮抗しつつある。

 同メディアは「LIVが勢いを増していることは間違いない」としながらも「最新の参加者発表はLIVが望んでいたほど多くのスターを含んでいなかった。『全英オープン』2位キャメロン・ヤングと2021年『マスターズ』優勝者である松山英樹の不在がPGAツアーを後押しするはずだ」と指摘。つまり、今後の松山ら2人の動向がゴルフ界の主導権争いにも大きな影響を与えるというわけだ。

 PGAツアーで年間王者となったローリー・マキロイ(英国)や世界的スーパースターのタイガー・ウッズ(米国)はLIVへの不快感を示している中、今後の勢力争いが注目される。