格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」(9月25日、さいたまスーパーアリーナ)のメインイベントで対戦するボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)と朝倉未来(30)が31日、米ハワイ州で行われた会見に出席し、6月14日の会見以来となる顔合わせとなった。

 未来は開口一番、「9・25はメイウェザーの顔面に強烈な一撃を入れたいと思います」と言い切った。一方のメイウェザーは「最善を尽くすだけ。皆さんが心から楽しんでもらえる試合をしたい」などと淡々と言葉を並べた。すると現地入りしていた元K―1ファイターで総合格闘家の平本蓮を〝通訳〟として呼び出し、耳打ち。

 平本が代弁する形で未来への〝口撃〟を展開した。「お前は俺くらい稼いでから調子に乗れ」「エキシビションマッチだけど、俺のパンチで朝倉未来の鼻はナスぐらいに膨れあがるぞ」「メイウェザーと朝倉未来のパンチは、ジェット機とハエぐらいスピードが違うので試合を楽しみにしていただけたら」

 イライラを募らせた未来は、メイウェザーの席上に置いていたオープンフィンガーグローブの話題を持ち出し「そのグローブでやれる自信があれば、試合当日それでやりましょう」と提案。しかし対戦相手は「MMAでやれということになら最善を尽くす。今回はボクシングで試合をするということになっただけ」と一蹴した。

 会見終了時のフェイスオフ。2人がさらに至近距離となり、にらみ合いから23秒後に、メイウェザーの関係者が未来を付き飛ばす一幕も。しかしメイウェザーがこれを制し、にらみ合いはさらに15秒ほど続いた。