【ペンシルベニア州ピッツバーグ発】WWE・ロウで紫雷イオ改めイヨ・スカイは、アスカの介入によりWWE女子タッグ王座奪取に失敗した。

 ダコタ・カイとのコンビで、ラケル・ロドリゲス&アリーヤとWWE女子タッグ王座決定トーナメント決勝戦で激突。ロウ昇格からわずか1か月でタイトル奪取に挑んだイヨは、ラケルのビッグブーツを浴びながらも、ダブルストンプやミサイルドロップキックで反撃した。
 
 だが、相手チームのラケルは巨体を生かし、パワー全開でヘッドバット、エルボードロップで攻め返し白熱の攻防を展開。終盤にイヨはラケルのラリアートを浴びてテハナボムの体勢で持ち上げられたが、ここでイオ組のセコンド、ベイリーがエプロンから妨害した。

 このチャンスにイヨはロープの反動を使ったダブルフットスタンプからダコタのフェイスウォッシュにつないで、必殺のムーンサルト弾。完璧に決まったが、ラケルは驚異的な粘りでカウント2を許さない。イヨはあぜんとした表情だ。

 ここでベイリーがエプロンに上がると「WWEクラッシュ・アット・ザ・キャッスル」(9月3日=日本時間4日、英ウェールズ・カーディフ)の6人タッグ戦で激突するアスカ、ビアンカ・ブレア、アレクサ・ブリスが現れ、ベイリーを追いかけて排除した。この隙に、ラケルがアリーヤとタッチ。レフェリーも交代を認める中、イヨ組はこれに気づかずラケルに攻撃を仕掛けたが、試合権利を持つアリーヤがダコタの背後から丸め込んで3カウント。イヨはまさかの展開で、ベルトを逃した。

 試合後はガッツポーズをしながらアスカ、ビアンカ、アレクサが再び姿を現し、リングに上がって新王者チームを祝福。一方、悔しさいっぱいのイヨはダコタ、ベイリーと花道に立って、アスカ組をにらみつけた。イヨ組VSアスカ組の英国決戦は、遺恨決着戦となりそうだ。

「WWEクラッシュ・アット・ザ・キャッスル」は日本時間9月4日にWWEネットワークで配信される。