アシックス、新シューズ投入で快走 7年ぶりに売上高が過去最高へ

田中奏子
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 アシックスの厚底のランニングシューズ「メタスピード」が快走している。

 コロナ禍による行動制限が緩和されたことで、国内でもマラソンなどの陸上競技大会が再開されつつある。6月に売り出したメタスピードのシリーズ第2弾「プラス」の引き合いも強いという。同社は12日、2022年12月期決算の売上高見通しを上方修正し、今年2月に発表した4200億円を4600億円に引き上げた。7年ぶりに過去最高となる見通しだ。

 この日開いた決算説明会で、広田康人社長は「コロナ拡大前の19年と比べても2倍以上の増益だ」と話した。

 主力のランニングシューズが欧州やアジア、インドなど海外で好調だという。7月に米オレゴン州であった世界陸上のマラソン競技では、選手がはいたシューズのシェアが男女ともに1割ほどを占め、一時期の低迷を脱しつつあるという。一般のランナーを交えたイベントなども開催し、裾野を広げている。

 広田社長は「アシックスというブランドを外に発信することができた」と話す。国内でのマラソン大会の再開の動きには「メタスピードを履いた選手がかなり多くみられるだろう」との手応えを示した。(田中奏子)

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